それでね、私達はエンジュシティで、実験を行うマサキの護衛することになったんだ。
ただ、実験の前に私は、街の見学をしていて…、彼らの封印を解いてしまった。
観光名所跡地、やけた塔。
うん、当時はまだ、入れたんだよ。
…私と彼女が、封印を解いてしまうまでは、ね。
そこに、珍しいポケモンが居ないか、とか伝承が残ってないか、とか
調べに行った時に、不思議な石版がおいてあったの。
それは、鏡みたいに反射する程磨かれていたよ。
今でもまだ、思い出せる。
気が付いたら、手を伸ばしてた。
それを止めようとしてくれた人が居たんだけど、彼女は
彼女は、勢いあまってその石版に、頭から突っ込んでしまった。
私も巻き添えにして。
そうしたら、吸い込まれて…、次の瞬間に彼らといっしょに飛び出てきたの。
私は顔まで吸い込まれなかったから、すぐに怖くなって先に抜いたんだけどね。
出てきたポケモンは、3匹。
知ってるでしょ?
エンテイ、スイクン、ライコウ。
その3匹が、何かあって封印されていた石版だったみたいで
「私と彼女が触れたことで、封印は解かれてしまったんだ」
そんな事を、兄さんは言ってたよ。
それで、その3匹のうち、エンテイが私を見て、
ライコウが、彼女を見て、スイクンはそのまま走り去っていった。
10秒ぐらいかな?見つめ合ったのは。
石版のおいてある部屋の扉が、開かれて、その音に驚いたのか
彼らも、勢いよくその扉にとっしんして、逃げて行っちゃったんだよ。
扉を開けたのは、黒衣の彼だった。
「今のは、ホウオウによって生き返ったといわれる伝説の…2匹?3匹居たはずだが…」
開口一番のこの言葉は、今もまだ忘れてない。
そのときの私たちの格好、結構ひどかったのにスルーされちゃったしね。
なんていうか、その…ね。
石版に、入り込んだ部分の服がなくなっちゃってたから…。
私も、彼女も…ね?
「この、変態!」
そう叫んで、メガニウムで羽交い絞めにしたんだったかな?