未来と休息のひと時を

ユキちゃんから誘われたポケモンリーグへの挑戦。
私はその場では決めかねていた。
けれど、大会と言うだけあって出場条件なんかもあって…


私たちは3人一緒に1度、カントー地方のトキワシティに移動して
そこで3日ほど過ごしていた。

「ルキちゃん、ユキちゃん、私…、フィオレ地方に行こうと思ってるの」

ジョウトやカントーから遠く離れた地。
そして、ポケモントレーナーがほとんど居ない地方。

「旅の間も時々、向こうのレンジャーさんに手紙出してて、ついに認められたから」

彼女は彼女で、自分の夢をかなえようとしている。
私がそれをとめることは出来ない。

「…うん、応援するよ!フィオレ地方だったら、兄さんに話してみると良いかも」
「確か、イースティ諸島からは航路があるんでしたっけ?」

毎月1本だけの定期便によって、情報技術交流を行っていたはず。
1人ぐらいならそこに乗せる事も兄さんなら出来るだろう。

こうして、その日のうちに連絡をとり、彼女は一度イースティ諸島へと向かっていった。

そして、ユキもトキワシティを離れるときが来た。
「調べたいことも出来たので、私も旅立ちますね」
「うん、元気でね」
「言っておいてアレだけど、深く悩みすぎないでね」

ここ数日、ずっと気落ちしているのを気にしていたのだろうか。
彼女はそんな言葉を最後に、トキワシティを離れていった。

それからも私は、悩みながら、トレーナーハウスと呼ばれる
練習試合を出来る場所に入り浸っていた。

結果は、負け続き。


「まさかの20連敗…な。迷いがあるうちは連敗が続くだろうな」
「兄さん…、決めたよ。一度、諸島に戻るよ」

決めたら早かったよ。
その日のうちに荷物をまとめて、クチバからイースティ諸島に戻ってきたんだ。
そのときにはもう、レオナは旅立っていたけどね。

それから、第6島を改修してもらって、バトル漬けの毎日だったよ。
手持ちの子を、育てなおしたり、ジュエルナイツを発足させたりしてね。

最終的に2年後に、ポケモンリーグには挑んだよ。
結果?そこまで、覚えてないよ。緊張してたしね。

さて、私の物語はこれで一度おしまい。
今度は他の子が、語ってくれるんじゃないかな?