「兄さん?来たよ」
「ケイか。ちょうど良いタイミングだな。」
シンオウ地方、ハクタイシティ。
ここにはシンオウ地方のポケモン預かりシステムの管理者、ミズキの家があり
そこに、兄妹一同…改め諸島関係者の半数が集まっていた。
「…ミズキ、貴方の兄妹って、みんなユカイね。」
「あははは・・・」
カイ、ミュート、ミズキ、ケイ、レオナ。そしてミズキの親友、ユカリ。
この6人がたった1部屋に集まっていた。
「ポケモン牧場の管理システムもなんとか完成…だな?」
「えぇ、ありがとうね。カイ。」
カイとミズキ、ユカリは、ユカリの夢であったポケモン牧場管理システムの作成に
追われて先ほど、完成したところであった。
それとは別に、カイはケイとレオナ、ミュートを呼び出していたのだが…。
「カイ、ここにレンジャーの私まで呼んだのは?」
「シンバラ教授から言伝を受けている。それと、これを渡すようにと。」
レオナに渡されたのは、四角い箱。
中身を開けると、スタイラーが収められていた。
「フィオレ地方、アルミナ地方。共にレンジャーの活動が激しくなっていてな。
他の地方に唯一出ているレオナ、君を13番目のトップレンジャーとして認定するそうだ。」
「この新型スタイラーは…?」
「ファイン・スタイラー。トップレンジャーにのみ配給するスタイラーらしいな。
それで、だ。3人を呼んだのは他でもない。ゴーゴー団の事だ。」
1年ほど前、フィオレ地方のエリアレンジャーだったレオナを中心に壊滅させた悪の組織。
それが、ゴーゴー団。
だが、ここ最近では、シンオウ地方で活動が確認されている。
「よって、レオナを中心にゴーゴー団残党を発見次第、身柄確保して説得するのがミッションだ。」
「いいよ、トップレンジャーとして、ゴーゴー団を壊滅させた者として、そのミッション、受けるよ。」
レオナが真っ先に、ミッションに同意する。
「レオナさんだけじゃ大変だしね、仕方ないけど、私も手伝うよ。」
手元のモンスターボールを確認しながらケイも、同意する。
「私は、定期演奏会があるから今回は無理だけど、手が空いてる時は手伝うね。」
ミュートは、3週間後に控えた演奏会の為、実家に戻るようだ。
「このミッションには、俺たちも参加することになっている。
ある人物の意思に基づき、ゴーゴー団残党の野望を打ち砕く。いいな?」
新たなミッションは、始まったばかりである。