?「あれ、姫猫さん?」
姫「うにゃ?……春ちゃん?」
アマツダンジョン1階。とはいえ入り口が城の4階にあるために1階と呼べるかは謎だが。
通称、畳の迷宮と呼ばれる場所に姫猫は居た。
そして、姫猫に声をかけてきた一人のプリースト-春乃-はとなりで微笑んでいる。
ずっと同じ狩場に一人で居ることは飽きにつながる。
だから、アコライトたちは集団を組むようになる。
姫猫と春乃はそんな関係…では、終わらなかった。
姫「転職おめでとうなのです。ちゅっ」
春「!? …恥ずかしいから嫌です」
彼「春も来てたんだ?」
春乃に声をかけてきたのは、彼女の知り合いの騎士-彼方-。
姫「春ちゃんの知り合い?」
彼「そうだけど…君は?」
春「私の知り合いの姫猫さんと、こちらが転職を手伝ってくれた彼方さん」
姫「よろしくなのです」
彼「こちらこそ、よろしく」
春「あ、姫さん。マジシャン志望の子の支援お願いできますか?」
姫「春ちゃんの頼みは断れないのです」
彼「あ 俺も一緒に行こうかな」
30分後。魔法都市ゲフェンの外壁を望む場所に、姫猫とマジシャン、そして彼方の姿があった。
咲「よろしくお願いします」
彼「咲姫は、ギルドに入らないの?」
咲「え? 考えたこと無かったですから…」
彼「じゃあ、入ってみない?」
そのギルドの名は☆*大空に煌く星のキセキ*☆。
そのメンバーの中には、姫猫の姿もあった。