機動戦士ガンダムAA Pack4.ある人物のある日
第4話
…味方内で疑心闇鬼とか この艦隊は大丈夫なんだろうか?
おかしいなぁ……;
地球圏を出る際にゴタゴタはあったが
部隊編成も終わり 火星を横に順調な航海を続けている。
とはいえ 艦内の各所に味方であり、敵である者たちも居る。
この遠征が終わるまでは敵対する事は無いだろうが…
今後の事は分からない。
本社の開発部においては
モビルスーツを超える人型汎用兵器の開発を行っていると言う
先日壊された戦闘機もその実験の一環だったようだ。
動かしようの無い戦闘機たちは全て本社が引き取っていった。
そして 代わりのモビルスーツが配備された。
実にこの艦らしいというべきだろう
ΖプラスC型とΖ>
私の、いや 俺の本当の愛機と共に再び宇宙を飛ぶ
それだけで気分が高揚する。
それだけではない。
今回の遠征は、相棒たる彼女も居る。
これほど安心し、全力で戦う場も少ないだろう。
今はただ 医療班の彼女と
彼女の持ってきた機体、そのパイロット達に気をつけておこう
とはいえ パイロット達に何か出来るとは思わない。
「…無茶な戦法は取ってくれそうでしたけどね」
「何?日記を書くなんて珍しくない?」
「見ないでくださいよ、千里」
「どうしようかなー?」
自分の前で微笑む女性、千里を、彼女を失いたくない。
でも 彼女は戦場に立つ。
ならば その彼女を守るためならば…例え味方であっても……
MSZ-006C1 ΖプラスC1型
Ζプラスシリーズの宇宙用機体として生産された機体。
秋山等が使用する機体はアナハイムで製造された後、
全機体がイツキインダストリーで改修を受けている。
またサイコフレームを使用する等 初期のΖプラスCからもスペックが向上している。