パルデアへ
ポケモン スカーレット/バイオレット発売ですね
午前中配達に指定したから、10時過ぎには着弾するでしょ、多分。
とはいえ、仕事なので調査がはじめられるのは19時以降になるだろうけど…。
ということで、いつもの
「というわけで、新しい地方の調査案件よ」
「いつも通り唐突だな」
「何が、というわけで、なのよ」
カントー地方から南にいった先、イースティ諸島にある研究所で、恒例行事の会話が始まっていた。
「今回の調査対象は『パルデア地方』。最近学会で有名になっているところね」
「まぁいい。調査許可証は2枚取れてるぞ。なんとかだが」
「最近、調査に時間かかってるからだね」
白衣を着た女性は、モニターにマップを表示する。
「調査自体は分かるが、ミュートとアオイ、二人共帰ってきてないし、調査できる人間は限られてるだろ」
「アリスは誰を派遣するつもりなわけ?」
その言葉に合わせて、モニタには見覚えのある人物たちが表示される。
「コウとアキラか」
この二人は、かつてイッシュ地方での調査をした双子であり
姉であるコウはアローラ地方の調査にも協力し、そして事件に巻き込まれていた。
弟であるアキラもまた、継続調査を行っていたが、そのまま居着いてしまい、今もまだ戻ってきていない。
「能力は問題ないと思うけど、アキラって戻ってないんじゃない?」
「そこはちゃんと呼び戻したから問題ないわ」
当時、色々手を尽くしたが戻ってこなかったはずである。
それが戻ってくるというには、一体どのようなことをすればいいのだろうか。
想像がつかない二人は、考えないことにした。
「色々と確認したいことはあるが、まぁいい。こちらとしては水タイプポケモンを確保してくれれば文句はない」
「カイトはいつもそうだよね。とはいえ、私は前回の調査が終わってないから、そっちに注力するよ」
ここ数年で観測されるようになった『平行世界』。
そこに送り込まれたアオイやミュート、ミオンもまた、まだ帰還出来ていない。
「こっちは引き続きシンオウの二人支援を継続するぞ」
「私はヒスイ地方の調査支援だね?」
「そうね。シンオウ地方調査支援はカイトに、ヒスイ地方調査支援はルキに全権移譲。私はパルデア地方の調査支援に入るわ」
「そうだな、それで問題ない」」
「おっけー。そういうことで、よろしくね。アリス」