機動戦士ガンダムAA Pack11.JII
機動戦士ガンダムAAはじまるよ
『全軍抜刀!全軍突撃!』
「ウィザードリーダー、どうする?」
「私達も突っ込むよ、ウィザードスリーは砲撃支援維持!」
『了解なの!』
突撃するとしても、前線まで距離がある。
また、Ζ系とはいえSガンダム自体には可変機能はなく、加速も若干遅いものがある。
「マザーから通信?」
『マザーよりウィザード。ブラックリーダー機、換装作業終了の為、護衛を』
「ウィザードリーダー了解。2人とも…、バラけるよ」
変形機構は無いが、代わりに合体分離機構が存在している。
そして、戦闘機形態のほうが加速性が高い。
「ウィザードツー、Gボマーいけるね?」
「大丈夫です!」
上半身のGアタッカーと下半身のGボマー。
そして、それをつなぐGコアからなる戦闘機群、それがスペリオルガンダムのもう1つの姿である。
「分離システム起動、変形開始」
『ウィザードワンより、マザー。ブラックリーダー機射出どうぞ』
『マザーよりウィザード。射出開始します』
ほぼ全体の姿を変えた漆黒の機体が、主を求めカタパルトへ姿を現す。
『ウィザードリーダーより、ウィザードスリー。作戦変更、一緒に前へ』
『ウィザードスリー、了解なの』
なのはも、砲撃支援を中断し、ウェイブバスターと呼ばれる
戦闘機形態へと変形させてゆく。
その隣で、マーメイドのリニアカタパルトが展開され、カウントが始まってゆく。
『ウィザード、出撃!』
4機の戦闘機が、一足早く加速を始めてゆく。
その間も、カウントは止まることなく減らしてゆく。
『ウィザードリーダーよりウィザードワンへ。チーム指揮権を委譲』
「ウィザードワン、了解。チーム指揮権を受諾」
ウィザードチームの中で最も火力が薄くなる代わりに
その過剰ともいえる火力を的確に配置する。
それがこの、ウィザードワンの役割。
「ウィザードワンより、ウィザードスリー。ブラックリーダー進路へ先行、障害を排除」
『ウィザードスリー、了解。砲撃いっきまーす!』
ウィザードスリー、ディバインバスターが放たれるのと
ブワックリーダーがカタパルトで、加速するのはほぼ同時だった。
「ウィザード全機、最大加速。荷物を先行させるな!」
『データリンク、起動!』
なのはが正面を、フレアとアオイが上下を飛ぶ中に、ブラックリーダーが滑り込み、
自分が後ろへと回り込みながら、最前線へと一直線に向かってゆく。
荷物の速度にあわせ、チームもそれぞれが機体を更に加速させてゆく。
戦場に新たな剣が生まれ出ようとしている……。
MSW-006/γ Gコア
スペリオルガンダムの核を構成する宙間戦闘機。
Gアタッカー、Gボマーに比べ火力が劣る分、通信性能が高く調整され
分離状態における指揮官機を担当する。
レーダー性能は良くも悪くも普通。