機動戦士ガンダムAA Pack13.雷光の誓い
仕事の合間に書いてるから忙しいと書けなくなるのよね…
それでも完成したので13話いってみよう
『敵艦、数18!』
「ライトニングツー、ライトニングスリー!援護を」
残り18なら援護もあれば、6隻は落とせる。
ワシはそう踏んで、味方の援護を要求する。
『ライトニングリーダー。ライトニングはリーダーおよびワンのみです!』
「くっ…、撃墜されたというのか。よくも、よくも」
ライトニングワン、フェイト少尉が援護の来ない理由を知らせてくる。
ライトニングツーの伊藤誠も、ライトニングスリーの西園寺もいい奴だったのに。
許さん。
『ウィザードワンよりライトニング。これよりそちらの援護に入る』
「む。カイト少尉か…頼む!」
『任せてくれ。ウィザードスリーはライトニングワンの援護へ!』
『了解なの。よろしくね、フェイトちゃん』
我がライバルが援護をしてくれるならば、負けるわけにはいかんな。
2人の仇討ちもせねばならぬ。
「ふはははは・・・はーっはっはっは!本気で行かせてもらおう!」
ペダルを踏み込み、機体を加速。
周囲の天使は、ウィザードの援護射撃が撃ち落してゆく。
ビームサーベルを起動、艦橋を刺し貫く。
「これが、西園寺の分だ!」
爆発する前に船体を蹴り、次の敵艦へと向きを変えてバーニアを吹かす。
援護を頼りに、赤のスペリオルが敵艦へと肉薄を試みる。
だが、それを意に介さないように、敵艦たちは後退してゆく。
「後退だと…?認めてなるものか!勝ち逃げなど認めてなるものか!」
『ライトニングリーダー、落ち着け!焦ると落とされる』
部下が落とされて熱くなっていたか。
いかんな、ワシが冷静でなくては部隊を全滅させてしまうではないか。
とりあえず、母艦に追撃許可を取らねば。
「ライトニングよりマザー、追撃戦は可能か?」
『マザーより全機、追撃せず掃討戦へ移行してください』
追撃不可だと。
これでは、部下の仇討ちも出来ないではないか。だが、止むをえんな。
冷静になれ。冷静になれ、冷静になれ、冷静になれ。
『マザーよりライトニング、ウィザード。帰還命令が出ています』
『ウィザード了解。ライトニング、どうした?』
「冷静になれ、冷静になれ、冷静になれ」
何か声がするが、冷静にならねば行動が出来ん。
よって冷静になる事だけを考えていると、機体が衝撃に襲われた。
「何事だ!」
『ライトニングワンよりライトニングリーダー、敵陣ですよ?』
「む、すまんな。冷静になろうと忘れていたようだ」
『それと、帰還命令が出てます。戻りましょう』
帰還命令だと?いつの間に出ていたのやら…。
非常につらいが、命令ならば戻るしかないな。
「分かった。ライトニング、ただちに帰還する!ウィザードの援護に感謝する」
次の攻撃機会があれば、殲滅してくれる…。
仲間が掃討戦に入るのを後ろに見ながら、オメダ達は機体をマーメイドへと向ける。
その想いと決意を胸に誓いながら。
MSW-005B Ζ+Cバルディッシュ
JIIの戦闘データを元に近接高速戦闘用としてΖ+C型の改修機。
ウィングバインダーにビーム発振機を搭載しており、ウェイブシューター状態でも使用可能。
その分、発振機搭載のスペース作成の影響でレーダー精度などが低下している。
本機もレイジングハートも基礎部分はΖ+C型のままな為、専用オプションが改造なしで使用可能になっている。