機動戦士ガンダムAA Pack14.MICOシステム

第2クール分?
いや 特に話数こだわるつもりはないけれど
実験的な書き方も終わったし 書き方を統一しよう…
という事で14話


【マーメイド格納庫】
「ウィザード、ライトニングは全機換装!各班連絡を怠るな!」
格納庫横のパイロット待機室にも、整備班の声が聞こえてくる。
カイトたち5人のパイロットは換装作業が終わるのを待ちながら追撃作戦を練っていた。
「それぞれのEx装備やBst装備を使用して、敵艦を追撃ですか」
「計算上は問題なくいけるわ。ただ…」
この作戦を立てたクラリスが言葉を詰まらせる。
「ただ…?」
「パイロットへの負荷が大きいから、お奨めはできないのよねぇ」
クラリスがお奨めしない。
それは人体改造をもやりたがるクラリスの性格からしても、勝算が低いという事。
それを踏まえた上で、カイトが口を開く。
「クラリス中佐の機体は完璧じゃないのか?」
「…当然でしょう?この私がシステム回りの調整してあげてるんだからぁ」
勿論、調整しただけで基本的な部分にクラリスは手をつけていない。
だがそれでも、作戦提案者が不安を見せてはならない。
それを思い出したかのように、いつも見せる強気の笑顔を取り戻したクラリスの姿があった。
「そうそう、換装にあわせてロックを解除するわ」
「ロック?ワシは機体性能限界まで行使しているはずだが」
「遊びの分も使うの?」
一般的にスペック上の80%ほどまで、機体出力は落とした状態で使用される。
その方が、負荷等が安定し結果として長く稼動する事が可能になるからだ。
その事は遊びやロックという単語でパイロット達も認識している。
過去にニュータイプと呼ばれるパイロット達は
サイコフレームからの干渉により遊び分を超えた行使をした事があるとも言われているが。
「スペリオルシリーズには、学習型コンピュータが載っているのは知っているわね?」
「それのおかげで、ワシは1人で操縦できているからな」
ガンダムタイプには、慣例的にデータを蓄積する為に学習型コンピュータが搭載されている。
そしてそのサポートを受ける事で、3人操縦するスペリオルを
オメダは1人だけで操縦しきっていた。
「それには人工知能も搭載されているのよ」
Malch-Intercept-Control-Operating-System、略してMICO-System。
多目的迎撃管制管理システムと呼称されるそれは
オメダが普段使用しない遠中距離兵器の火器管制を司り、
自身の判断で迎撃システムを起動、破壊する為のもの。
Aパーツ、Bパーツ、Gコアの3パーツが揃って始めて機能するそれは
オメダを生かし、連れ帰る為だけに作られたもの。
ブースターユニット装備形態での迎撃を可能とする唯一無二の存在。
システムの概要を説明されたオメダは、ただ一言だけを返す。
「頼む」
残敵掃討を行っている秋山は、相棒である千里へと
専用回線を開いていた。
「彼らのこと、どう思います?」
『それは、小隊長として?個人として?』
「どちらも、ですね」
『想いは認めるけど、それだけじゃこの先戦い抜けないよ』
秋山は千里の返事を聞きながら、推進剤の残量を確認する。
残り15%を切っている事を示している。
千里の返事も予想していたものだ。
だから、秋山も予想していた言葉を返す。
「推進剤も切れそうですし、帰還しますか」
『ホワイトリーダーより各機、チームは補給の為、全機帰還します』
『ブラックリーダー、了解』
『マザー、了解、3番ゲートから帰還してください』
『ダークネスリーダーより各機、補給完了。出撃するよ!』
夜羽子の乗るΖプラス達と入替るように、機体をマーメイドへと着艦させる。
機体をハンガーに固定させ、千里と2人通路を駆け抜けて行く。
目的地は、戦闘シミュレータールーム。
“ガンダム”は落とされてはならない。
その重みを、わずかな補給作業の間に彼らに教え込む。
その為に。
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MSA-0011[Bst]オメダ専用Sガンダム[Bst]
オメダ専用スペリオルガンダムのブースターユニット装備形態。
Ex-S形態用ブースターユニットを4基搭載する事により、10Gという加速性能を誇る。
最高速度では人間には迎撃が困難な為、サポートAIシステムの使用が推奨されている。
オメダ専用機の場合は、MICOがサポートAIとして使用される。

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