ようやく書けた

今回は少し長めな 蒼月の羽根
帝国軍が敵ではない。
と現時点でバラしておきますね


「班長!追いかけてきてますよ!」
「慌てるんじゃねぇ!モサを後ろのハッチから迎撃させろ!」
「はい!…こんな所で死にたくないです!」
ゾイド―蒼月の羽根―Stage.08
K「救難信号…?」
C「うむ、共和国軍所属のホバーカーゴから救難信号が出されているのだ。」
J「罠の可能性は?」
C「五分五分といった所だな。だが、味方ならば放っておくわけにいかん。」
K「…何故、カーゴが救難信号…まさか?」
C「何者かによる奇襲によって、基地の方が壊滅させられたようだ。」
この周辺の基地は、奇襲一回で壊滅するような場所ではなかったはず。
少なくとも、カイの記憶では簡単に壊滅するような場所はない。
K「相当危険だな。だが、オレはいかせてもらう。」
J「待て、独断で動くな。…全機に出撃命令だ。」
ただちに、ホバーカーゴの救援部隊としてWhiteArmsの出撃が決定された。
スピードに勝るライガーゼロBDとコマンドウルフSWが先行。
遅れて後方からダブルアームリザード改め、G―ARMSリザードとグリーンホーン、がついて行く。
R「レーダーに反応…。識別信号、ホバーカーゴです!」
K「周囲には何が居る?」
ホバーカーゴを追いかけてくるゾイドの群れ。
それは、敵、味方、野生問わずに襲い掛かるキメラブロックスと呼ばれるモノだった。
J「何だと!各機、キメラブロックスを破壊だ!」
A「この辺りですかね。全機、砲撃準備!」
グリーンホーンと砲撃部隊WhiteTeilsの各砲門に火が点る。
K「レイ、援護を頼む。レオ!」
ライガーゼロBDとコマンドウルフSWが、一気に加速させ、ホバーカーゴへと接近する。
K「こちら、共和国軍傭兵部隊所属、カイ・F・ミナセ。応答せよ!」
そのまま、ホバーカーゴへと通信をつなぐ。
「こ、こちら、アストレア所属第2整備部ホバーカーゴ。救援を求めます!」
すでに乗員はパニックになっているようだ。
K「乗員が共和国軍所属である事を確認した。…レオ、守り抜くぞ」
J「G―ARMSリザード、その力を見せてもらうぞ」
R「行こう、メルフィス。大切な人を守る為に」
A「全砲門、撃てーっ!」
「ホバーカーゴから、コマンドウルフへ。ナイトワイズAを発進させる!」
R「え?あ、はい!リンク機構起動、同調準備完了!」
ホバーカーゴの上部に取り付けられたハッチが開き、純白のナイトワイズが飛翔する。
同時にコマンドウルフSWのモニタに
『Link NightWiseAEW System』と表示され、レーダー範囲が拡大してゆく。
レーダーに映し出されるキメラブロックスの数はかなり多い。
R「なんて数…。これだけで、やれますか?」
K「どんなに居ようと、やるしかないんだ。異常なのは確かだがな」
突撃、ストライクレーザークローで切り裂き、そして離脱。
少しずつではあるが、その数を減らしていくライガーゼロBDとコマンドウルフSW。
的確な砲撃を繰り返し、着実に機能停止に陥らせるグリーンホーン。
次々と破壊される味方の残骸を乗り越えてくるキメラブロックス。
そのキメラブロックスの頭を撃ち抜くG―ARMSリザード。
J「きりが無いな…」
「ホバーカーゴから、ダブルアームリザードへ。このプログラムを!」
ホバーカーゴから転送されてくるデータに書かれた文字列。
『LINK BLOX CODE:MATRIX D』
J「馬鹿な。こんな状況下でこんなものを、やれと言うのか」
K「それは、本気か?ホバーカーゴ!」
相手が無人機キメラブロックスのみと判断した時点で通信封鎖は行っていなかった。
だから、それぞれG―ARMSリザードに送られたデータも確認できた。
4機の小型ブロックスゾイドのチェンジマイズ機構を最大に利用し
1つの個体として合体させる事で生まれるゾイド。
マトリクスドラゴン。
その合体プロセス起動コードが、送られていた。

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